はじめに

毎朝5時半。
まだ外が少し暗くて、世界が静かな時間に、私はそっと家中の窓を開けます。

ひんやりとした空気がスッと流れ込んできて、
眠っていた家が目を覚ますような感覚になります。

そこから始まるのが、私の朝の掃除ルーティンです。


窓を全部開けて、空気を入れ替える時間

窓を開けると、
鳥の声や、遠くで動き始めた車の音が、
少しずつ聞こえてきます。

新しい空気を吸い込むたびに、
自分の中のよどんだものも一緒に入れ替わっていくような気がして、
この時間がとても好きです。

空気が動くと、
カーテンもふわっと揺れて、
部屋の隅にたまっていた「昨日の気配」が、
静かに流れ出していくように感じます。


掃除は、心の整え直し

窓を開け終わったら、掃除機をかけて部屋の空気を整えていきます。
吸い込まれていく細かなホコリの音を聞いていると、
家の中が少しずつ軽くなっていくような気がします。

掃除機を動かしながら、
「よし、今日もいい一日になりそうだな」
そんな前向きな気持ちが、自然と生まれてくるのが好きです。

玄関の掃除は、ほうきを使います。
ほうきで掃き清める音が心地よくて、
あの時間も、私にとっては大切なルーティンのひとつです。


声のお仕事とも、つながっている朝の習慣

ナレーションの収録をするとき、
「どんな声で読みたいか」は、とても大事です。

落ち着いた声で読みたい日は、
その前の時間の過ごし方も、やっぱり落ち着いていたい。

窓を開けて、空気を入れ替えて、
家の中を整えるこの朝の時間は、
声を整える前の “心の準備運動” のようなものになっています。

家が整うと、
不思議と自分の中のスペースも広がって、
言葉を受け止める余裕が生まれます。

その余白が、
“やさしい声”につながっていく気がしています。


おわりに

毎朝5時半の掃除は、
「やらなくてはいけない家事」というよりも、

今日も一日、気持ちよく過ごすための
小さな“祈り”のような時間

なのかもしれません。

特別なことではないけれど、
こうした日々の積み重ねが、
わたしの声や、心や、生き方をつくっていくのだと思います。

読んでくださって、ありがとうございます。
あなたの朝にも、心地よい風が吹きますように。